ダビマスのゲームバランスが抱える致命的な欠点

1.はじめに

公式生産お疲れ様です。今回は無事準決勝に4頭出せましたが、期待馬は準決勝4着でした😭

 

さて、アプデでかなり抜本的な改革が来る気がする(僕が勝手にそう思ってるだけですが)ので、現状を振り返りたいと思ったので書いています。

 

2.前提条件

ゴール時に1番先頭にいた馬が勝ちます。

当たり前ですね。

より細かく言うなら

①道中の位置取り

②コーナーからの追い出し

③才能のバフ

④素体によるベースのテンポ

を足し算した馬身が最大の馬が勝つわけです。

 

常時による影響はスピードに関しては①④にプラスされ、スタミナは②にプラスされるとザックリ考えています。

 

②③④が連続的な関数であるのに対して、横に並べる頭数は有限である故に①は断続的な関数であると言えます。また、気性根性が幅広く影響を与えるため騎手含め運要素となっています。

 

3.問題点

順を追って説明します。

まず、①についてですが、条件が付きます。

それは

(特定の脚質の馬が多過ぎない限り)各脚質の中で位置取りが決まるということです。

2回戦とかでケツドン事件が起きたりするのもこのロジックで、追い込みは他の追い込みの中で、先行は先行の中で位置取りが決まります。

 

さて、③について考えてみると、基本的には後ろの脚質は総バフ量が高く設定されています。

 

従って、脚質B馬群の先頭に対して、それより前の脚質A馬群の最後尾は不利を被ることになります。

 

従って、スタート才能やコーナー才能等特殊な条件を考えなければその馬群に置ける先頭にいる馬が1番勝利に近いということになります。

 

ここで、逃げ先行差し追い込みのそれぞれの馬群の先頭の馬をそれぞれABCDと呼称することにします。

 

ABCD間の②③④の馬身の総和の差が均等だったとします。これをxとします。(つまり、追い込みは逃げに対して3x分直線で伸びるということになります)

 

逃げ、先行、差し、追込それぞれ馬群の長さをabcdと置きます。

 

すると、ABCそれぞれの馬が得られる馬身のメリットは、自分の後ろ脚質の馬に対して、

a−x

b-x

c−x

となります。

 

従って、1番大きな馬群に居る馬がabcを最大化出来るため、後ろの馬群の馬よりも抜きん出ることが出来ます。

 

追い込みが1番多い場合は、追い込みと先頭の差を考えると

3x−a−b−c

となりますが、馬の数はレースに出ている数なので定数Eと置くと、

3x+d−E

となり、確かにdが大きいと有利、つまり1番多い馬群にいる馬が有利なのはある程度分かったと思います。

 

4.メタゲームの果てに

みなさん生産する前に考察するでしょう。何が強いか。

 

すると、株価が単純に上がっていくのではなく、

「みんなが上がると思ってるから上がっていく」

ように、ユーザーが強いと思ってる脚質をやるのが1番強いということになります。馬群が1番長い脚質をやれば安牌だから。

 

すると、みんながわかっていなければいないほどレースの多様性が広がっていく、逆に、強い「型」が開発されてしまえば「型」をやるのが1番強く、多様性が失われていくという状況になります。

 

冷静に考えるとこれは対戦ゲームとして致命的なのです。

 

なぜなら、通常メタゲームというのは対策が練られて回っていくのが面白いものだからです。環境デッキに対する最大の対策が環境デッキというカードゲーム…TCG界隈なら開発陣がマジで怒られるタイプの環境です。ダビマスはそれが恒常的に起きていることになります。

 

5.救いの道

ここまでの議論から、勝つためには

①みんなが1番強いと思ってるやつをやる

②誰も気づいていないけど、先程のモデルで言うならバフ量のアドバンテージがxより遥かにデカくて5xくらいある奴を見つけて勝つ

 

の2択になります。

しかしながらね…

 

もうそんなのそうそうないんですよ…7年目だぞ…

 

救いの道は…なかった

 

6.拍車をかける強力な常時1等の存在

後ろの脚質ほどベースの素体が高く、それゆえに調教戦などでたまに環境が追込旋風で吹き荒れたりするわけですが、最近は前後のバフ素体差が埋まるような強力な1等才能が出てきました。

 

非凡もパーソロンのようにインフレし、そうなればxの部分がどんどん相対的に小さくなります。

 

xが相対的に小さいということは、ますます1番多い馬群の先頭を選ぶのが安定します…嗚呼

 

7.とりあえずの1頭は…

まだあります。問題点は。

ケツドンバグです。

これにより後ろを選択することそのものがリスク因子になります。

先行が弱い舞台はもうほとんど存在しないので、とりあえず先行を選択するユーザーは多いのが現状です。

 

8.結果どうなる?

簡単に言えば、破格に強い非凡、才能がない限り、先行やっておけばヨシ、となっていると思います。

 

輝空がある大井や、ブライアンズタイムが強力な中山や阪神が若干例外ではありますが、決勝を見るとなんだかんだで先行がいつも多いなあと感じています。

 

余談ですが、この点で、オルフェーヴルのナーフは即時的にはバランス改善にはなりましたが、オルフェが減ることで先行への圧力の低下と、オルフェがいることによる差しの位置アドバンテージの低下を招き、先行環境にしてしまった点で、長期的には負の側面があったと考えています

 

9.アプデに期待すること

強い戦法に対する対策が同じ戦法な環境なのはつまらないですが、無理矢理メタを回すためにデバフを安直に採用するのはユーザーにとってストレスしかありません。多い脚質を選ぶことのリスクや、少ない脚質を選ぶことのアドバンテージ、馬群の散らばりを脚質準拠ではなくステータス準拠にする、などを期待しています。

 

おわり